ファリャ:バレエ音楽「恋は魔術師」(ライナー=シカゴso)Web
暗く内に秘めていたエネルギーが噴出していき、むんむんとした異国情緒に満ちている。絶対的な自信と抜群のアンサンブルの筋肉質でシャープな演奏だ。曖昧さが微塵もなく、確信に貫かれており、納得させられるのだ。登場するAltは大変世俗的で汚れ役のようだ。フワッとした浮遊感のある平和で穏やかな曲調を経て、フィナーレとなるが意外なほどあっさりと終わってしまう。拍子抜けだ。とことんコントロールされ、安心感のある演奏。しかし、バレエ音楽は舞台があってこそ完成される。想像力に乏しいため、全体的には散漫な印象だ。超有名な情熱的な曲が登場するのだが。

