代脈(三遊亭圓生6)

医者見習いの源兵衛が玄関番をしていて居眠りをしているので先生が小言。そろそろ、代脈に使わすという。今日は蔵前の伊勢屋のお嬢さんのところへ行くように申しつけられる。駕籠に乗っていき、若先生と言うように。返事は上品に「はいはい」というようにと。通された部屋で座布団に座る。するとお茶とお茶菓子の羊羹が出てくるので、食べ飽きたという顔をすると、勧められるとそれは食べる、残りは「お供の方へ」といただけるという。その後お嬢さんの部屋へ入り、お嬢さんの脈を測り、胸を広げて下へ調べていく、ただ、お腹に玉のようなものがある、それにさわると放屁があるのでさわらぬようにと注意される。先生がそれにさわっり放屁があった時、掛け軸に見とれて、耳が遠くなったふりをしてごまかしたという。源兵衛は衣装を着替えて駕籠に乗る。途中居眠りをしてしまう。相手方に到着し、部屋に通されるが、先生に教わったとおりに先方に要求する。粗茶をいただき羊羹をすべてもらって満足。お嬢さんのところへ案内されて、脈を測り、おなかを見ると先生が言っていた玉のようなものがあるので力を入れてさわる。大きな放屁。あわてた源兵衛は娘の掛け軸に見とれるふりを忘れ、母親に「何か用があったときはね、なるべく大きな声でお願いいたします。どうものぼせの加減で耳が遠くなってしまっているから」「先だって大先生もお耳の遠いようにおっしゃいましたが、若先生もお耳が?」「ええ、遠いったって、今のオナラなんぞもちっとも聞こえません」
マクラは医学の進歩、やぶ医者、代診について。いつものように穏やかに開始する。源兵衛のとぼけたキャラクターがいい。先生との対比で笑いが生まれる。下げに向かって、熱が入って勢いがある。

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