出来心(桂南喬)
ドジな泥棒、仲間からは先の見込みがないから今の内に堅気にした方がよいという声も上がっていることを親分が話すと、心を入れ替えて真心に立ち返って泥棒につとめるというので、考えてやることにする。そこで、空き巣を教えてやる。これぞと思う家で声を掛け、人がおれば道を尋ねに来たようにふるまって去り、誰もいなければ仕事をするというのだ。また、捕まったときには子供と両親を養うために出来心でやったといえば、哀れに思って見逃してくれるだろうと。早速、実行に移す。最初の家では、「ごめんください」と声を掛けると女性が返事をしたので「さようなら」と答えてしまい怪しまれる。次の家でも人がいたので「“さいごべえ”さんのお宅はどこでしょう」と聞くが相手はわからず何とか逃げることができた。次の家で声を掛けるが返事がない。落ち着いてやろうと、あたりを見ると、羊羹が出ているので、上がり込んで羊羹を食べていると、二階から住人が降りてくる。何とかごまかしながら「“さいごべえ”さんてかたご存じありませんか」と聞けば、自分がそうだというので、別の方だと言ってあわてて外へ出る。「あ〜驚いた。二階があるとは気がつかなかった。また、間抜けな名前付けやがったね。さいごべえはおれだってやんの。親の顔が見てみたいな、ほんとにもお。でもいいや、考えてみりゃ得しちゃった。あすこの家にあがってたばこ吸って羊羹食っただけこっちのもうけだから、・・あ〜いけねえ、ぞうり忘れて来ちゃったよ」
マクラは落語に出てくる泥棒について。声太で明るい語り口。だが、間抜けな泥棒が強調されすぎている、やり過ぎだ。引いてしまう。もう少し控えてもらいたかった。
マクラは落語に出てくる泥棒について。声太で明るい語り口。だが、間抜けな泥棒が強調されすぎている、やり過ぎだ。引いてしまう。もう少し控えてもらいたかった。

