個人教授(仏1968)

パリ。高校生のオリビエはスポーツカーに乗って困っているフレデリックを助ける。彼女の恋人はレーサーで外国に長くいる。オリビエは彼女に恋をする。家族でのスキー旅行に1人きりの彼女を誘うが、途中で彼女は帰ってしまう。恋人に長く会えない不満から若いオリビエに惹かれたのだ。パリへ戻って、二人は関係を続けるが、レーサーが帰ってくる。彼女は家を出てアパートに。レーサーと話しをする。その後、レーサーから結婚を申し込まれたら受けていたことを知る。オリビエは二人の関係を戻すお膳立てをして身を退く。
恋一点に絞ったほろ苦い映画。スローなタッチで、余計な筋立ては一切なく、主人公の感情のみを描く。フランシス・レイ の甘く悲しく美しい音楽に乗って恋は盲目な少年の姿が初々しい。パリの歴史的な街の中のスローすぎる話しは、大変ノスタルジックだ。こんな映画は今はない。さすがフランス映画、ほろ苦いラストを用意していた。エンド・タイトルが出ると同時に、三人はこの先どうなったのだろうかと色々想像してみる。このときの雰囲気が何ともいいのだ。歌劇で直接的な表現が多すぎる今の映画になれてしまうと逆に新鮮に見えた。主人公を演じた俳優も今は60歳を超えていると思うと、映画は何とも不思議なタイムマシンだ。高校生がバイクに乗って、コートを着て、哲学を学び、詩を論じる。本当なのだろうか、今では絶対あり得ないだろう。ルノー・ベルレーたちはとても高校生には見えない、大学生かと思った。懐かしい懐かしい映画でした。

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