天狗裁き(柳家権太郎3)
熊がうたた寝している。にやにや笑ったりぶつぶつ言っているので女房のお崎は夢を見ている物と思い起こして、夢の内容を問う。熊は夢など見ていないというので喧嘩となり、亭主は女房を殴る。女房は「人殺し」と大声を上げる。隣の寅さんが仲裁に入り、訳を聞いてあきれる。熊によく言っておくからとお崎を自宅に行かせる。熊に女に言えない夢はあり、自分は口が堅いからと夢のことを話すように頼む。熊は夢は見ていないと答える。しつこく寅が聞いていくうち、取っ組み合いの大喧嘩になる。通りかかった大家が仲裁に入る。訳を聞いてあきれて、寅を家に帰らせる。その後、自分は年寄りで町役でもあるので夢の内容を喋るように促すが、夢は見ていないという答え。大家と店子は親と子も同じなので隠し事をするやつは店立てだと無茶苦茶を言う。熊も出て行かないと言い張るので、大家は願書をしたためて奉行所へ差し出した。お奉行はこれを読み、あきれて大家に二度とこのようなことをしてはならないと言い渡す。皆を帰し、熊を呼び寄せ、夢の内容を尋ねるが、やはり熊は夢は見ていないと答える。どうしても聞きたいと熊を捕らえて、縄で縛り庭の松に吊された。その時、一陣の風が吹き熊の体が宙に浮き、高尾の山中となる。熊の前に立ったのは天狗。江戸の上空を飛揚のおり、面白い話しを聞いて、不敏なので代わりに裁いてやったのだという。実に愚かな話し、人の夢の話など聞きたくないが、どうしても喋りたいのなら聞いてやるという。夢は見ていないと答えると、天狗を侮ると、その身は八つ裂き杉の梢に掛けると脅し、長く伸びた指で熊の胸ぐらを・・「んん〜」「ちょいと、お前さん。どんな夢見てたの」「夢?見てねえ」「そんなことないよ。見てたよ」「変なこと言うね。じゃ、俺が見た夢、お前も一緒になってみたってえの。夢だろ、今だろ。見てない」「お前さんて、いつでもそういうところがある」−−あの、これず〜っと・・やめます。
マクラは夢について。メリハリのある声でとデフォルメのある爆笑型の口演。熱気がある。ただ、サゲが独特で無理を感じる。
マクラは夢について。メリハリのある声でとデフォルメのある爆笑型の口演。熱気がある。ただ、サゲが独特で無理を感じる。

