ドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界より」(マゼール=ニューヨークpo)

北朝鮮での演奏会の録音。演奏前にマゼール自ら曲について説明する。ニューヨークpoの委嘱であったことや霊歌などアメリカの素材が使われていることなどを。1.テンポを自在に変えて主題を対比的に演奏する。しかし、情に流れることなく、細部まで良くコントロールされ、すばらしいアンサンブルで各声部がクリアーに描き分けられている。歌うところは情感豊かに歌い、また、重量感や迫力、緊張感も不足していない。知的に考えられた、巨匠風の演奏だ。2.ゆったりとしたテンポで丁寧に描かれる。しかし、中間部ではこれまでにないほど悲しく深刻な雰囲気になる、十分に練られた結果だ。3.早めのテンポで推進力がある。緩徐な部分はゆったりとかなりテンポを揺らせる。4.大変な勢いを持って開始され、スケール感と緊張感は充分だ。総じて、自信に満ちたコントロールで確信を持った演奏。メロディーを充分に歌うが情に流されてはいない。クールで、あっさりと進めている。フィナーレのフェルマータは適度にきっている。無法なやくざな国、北朝鮮での演奏だけに、緊張もあるのかアンサンブルに若干の傷があるう。年老いても、若々しさと巨匠性を保ったマゼールでした。残響が豊富で音質もいい。(NYP)

1.Adagio — Allegro molto
2.Largo
3.Scherzo: Molto vivace — Poco sostenuto
4.Allegro con fuoco

ベートーヴェン:交響曲第6番「田園」(ヴォルコフ=BBCスコティッシュso)

 標準のテンポで大変オーソドックス、水彩画のようなソフトフォーカスな演奏で、暖かい演奏。弦の暖かい風のような音色とにじんだようがなかなかのアンサンブル。作意のなさが曲自体の持ち味を十分に出している。いい気分になれる。4楽章では荒々しい表現となるが、アンサンブルがぼろぼろに乱れる。終楽章では低音の量感を増して、美しいvnが美しく流れて暖かい雰囲気だ。しかし、いかんせん、アンサンブルがいま一つ、弦のグループはなかなかだが、管が貧弱だ。もっと練習を・・・(BBCProms2008)

1.田舎に到着したときの晴れやかな気分
2.小川のほとりの情景
3.農民達の楽しい集い
4.雷雨、嵐
5.牧人の歌−嵐の後の喜ばしく感謝に満ちた気分

ルパン三世 テーマ・コレクション(大野雄二)

 いや〜、懐かしい。しかし、今聞いてもシャープで洗練されて古さを感じさせない。グローバルな雰囲気で、世界をまたにかける泥棒にふさわしい音楽だ。粋でソフィスケイトされたスタイル。バージョンによっては若干古さを感じさせるアレンジがあるがテーマは素晴らしい。器楽曲に対して日本人が歌う英語歌詞は、何かしっくりこない。英語が日本語だ。雑多な感じだが、総じていい雰囲気でした。(コロンビア)

1 ルパン三世'92〜スペシャル・メドレー・ミックス
(ルパン三世'92〜'78〜'79〜'80)2 ルパン三世'78  
3 LOVIN' YOU(LUCKY)   トミー・スナイダー
4 ルパン三世 愛のテーマ     
5 ルパン三世のテーマ   ピート・マック・ジュニア
6 I MISS YOU BABE(YES,I DO)  サンドラ・ホーン
7 ルパン三世 愛のテーマ  水木一郎 
8 ルパン三世'79  
9 LAVE SQUALL サンドラ・ホーン
10 炎のたからもの  ボビー 
11 回想のミステリアス・ジャーニー  
12 ルパン三世'80  
13 LEAVE YOU  木村 昇 
14 SUPER HERO トミー・スナイダー
15 LOVE IS EVERYTHING   木村 昇 
16 セクシー・アドベンチャー   SHIN KITAHARA
17 フェアリー・ナイト   森村あゆみ
18 MANHATTAN JOKE 河合奈保子
19 SONG OF BABYLON 河合奈保子
20 GEORGIA MOON(THE BALLAD FOR LUPIN)

チャイコフスキー:交響曲第4番(ポリアニチコ=シカゴso)

1.一聴して、ための長さが特徴的だ。ゆったりとあせらず楷書の芸。破錠を嫌い、弱音にシフトして細部まで明瞭に聞き取れるようにコントロールされた演奏に聞こえる。音色はこのオケには珍しいフワーッとしたやわらかさを感じる。煽りがまったくなく、最後はテンポを緩めて鈍重な感を抱くほどの見得を切って終わる。今時珍しい細部を磨くよう知的にコントロールされた演奏だ。悪く言えばリハーサルかなと思わせる熱気のなさ。2.オーボエのソロは孤独感を感じさせる雰囲気を出す。「悲愴」交響曲の冒頭部の雰囲気に似た表現。3.標準的なテンポに戻り精緻なピッチカーとで進めていく。4.前楽章からそのままのテンポで引き継ぎ、曲の持つエネルギー感を表出するが、スコアの再現を優先させるせいか、弛緩を感じてしまう。終わりに近づくにつれて、一旦テンポを落とし大仰になるが、フィナーレではアッチェレラントをかけて楽員を解放する。ここまで知的に進めて、気分が高まるとテンポが落ちる、なかなか個性的な指揮者だ。印象に残る。(CSO)

1.Andante sostenuto — Moderato con anima
2.Andantino in modo di canzona
3.Scherzo: Pizzicato ostinato
4.Finale: Allegro con fuoco

The Essential Maurice Jarre Film Music Collection (Disc 1)

ジャールの曲は何ともメロディアスだ。クラシックで言うなら、国民楽派と言ったところ。中心地ドイツ・オーストリアではなく、ロシアやスラブの雰囲気がある。しっかりとしたスコアとノスタルジックなメロディーが特徴。ジョン・ウイリアムスを正統派に位置づけると、ジャールが国民楽派、ジェリー・ゴールドスミスは現代音楽、ジョン・バリーがポピュラーよりといったところだ。演奏はCity of Prague Philharmonic他で水準は高い。なかなか楽しめるアルバムでした。(Silva Screen)

1. Overture from Lawrence of Arabia
2. Doctor Zhivago: Suite
3. Adela's Theme [A Passage to India]
4. Jesus of Nazareth: Suite
5. Ghost: End Credits
6. Villa Rides: Main Theme
7. Fixer Suite
8. Fanfare/I Ain't Captain Walker [Mad Max: Beyond Thunderdome]
9. Red Sun: Main Title/The Samurai
10. Topaz: March
11. Alfie's Theme [The Mosquito Coast]
12. Kwan's Sacrifice [From "The Year of Living Dangerously"]
13. Building the Barn (Witness)
14. Paris Waltz [Is Paris Burning?]
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